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誰かに聞いてほしくて、でも誰にも言えなくて、ここに書き込みます。 長くなるかもしれないけど、もしよかったら聞いてください。
私には、会社にすごく憧れている先輩がいます。拓也さんっていうんですけど、仕事ができて、優しくて、周りからの信頼も厚くて。私も入社した時からずっとお世話になってて、まあ…正直に言うと、好きでした。
でも、拓也さんは高嶺の花っていうか、私なんかが相手にされるわけないって思ってたんです。部署も違うし、たまに廊下ですれ違って挨拶するくらいで。
それが、数週間前の金曜日の夜、珍しく拓也さんから飲みに誘われたんです。 「最近頑張ってるみたいだから、奢るよ」って。もう、心臓バクバクでした。一生懸命おしゃれして、ドキドキしながら待ち合わせ場所のちょっといい感じのバーに向かいました。
最初は、仕事の話とか、最近あった面白いこととか、普通の話をしてたんです。拓也さんは聞き上手だし、私もリラックスして話せて、すごく楽しくて。 二軒目に、拓也さんが「うちで飲み直さない?」って誘ってくれたんです。 正直、えっ!?って思ったけど、断る理由なんてなくて。「はい!」って即答しちゃいました。
拓也さんのマンション、初めて入ったんですけど、すごく綺麗で、モデルルームみたいで…でも、どこか生活感がない感じ。 そこでワインを開けてくれて、また二人で話し始めました。
しばらく飲んでたら、拓也さんが急に真面目な顔になって。 「なあ、夜蝶ちゃん…いや、緋奈ちゃんって呼んでもいいかな」って。 名前、呼び捨てにされたの初めてで、ドキッとして。「は、はい…」って答えるのが精一杯でした。
「緋奈ちゃんはさ、俺のことどう思ってる?」 不意打ちの質問に、どう答えていいか分からなくて、顔が熱くなるのが分かりました。 「えっと…すごく、尊敬してます…仕事もできて、優しいし…」 しどろもどろに答えると、拓也さんはふっと笑って。
「それだけ?」 じっと目を見つめられて、心臓がうるさいくらい鳴ってました。 「…かっこいい、なって…思ってます」 蚊の鳴くような声で答えるのがやっとでした。
そしたら、拓也さんが少し寂しそうな顔をして。 「そっか…ありがとう。でもさ、俺、多分緋奈ちゃんが思ってるような、ただの『いい先輩』じゃないんだ」 え?って思った私に、拓也さんは続けます。
「俺さ、普段隠してるけど…結構、歪んだ願望、あるんだよね」 その言葉に、息を呑みました。歪んだ願望…?
「例えば…好きな子にはさ、俺の言うことを何でも聞いてほしくなる。ちょっと意地悪な命令とかして、困らせたり、恥ずかしがらせたりしたくなるんだ」
え…? 何、言ってるんだろう…? 頭が真っ白になりかけました。 いつもの優しい拓也さんからは想像もつかない言葉。
「引いた? 気持ち悪いよな」 自嘲気味に笑う拓也さんを見て、なぜか「そんなことないです」って言ってる自分がいました。 なんでだろう…怖いはずなのに、どこかで、もっと拓也さんのことを知りたいって思ってる自分がいたんです。
「…もし、緋奈ちゃんが嫌じゃなかったら…少しだけ、俺のそういう部分、見せてもいいかな?」
正直、すごく迷いました。でも、目の前の拓也さんの、少し不安そうな、でも真剣な目に、抗えなくて。 「…はい」 って、頷いてました。
そこから、空気が一変しました。 拓也さんの目が、さっきまでの優しい色じゃなくて、もっと…こう、獲物を見るような、鋭い色に変わった気がして。
「じゃあ、まず…そこに正座して」 ローテーブルの前に、ぽん、と手で示されて。 言われるがままに、スカートの裾を気にしながら正座しました。なんだかすごく恥ずかしくて、俯いてしまいました。
「顔、上げて。俺の目、ちゃんと見て」 低い声に、びくっとして顔を上げると、拓也さんがすぐ目の前にいて。 「いい子だ」 って、頭を撫でられました。その手つきが妙に煽情的で、体がカッと熱くなるのを感じました。
「じゃあ、一つ目の命令ね。俺のこと、『ご主人様』って呼んでみて」
「えっ…!?」 思わず声が出ました。ご、ご主人様…!? 恥ずかしすぎる…! 「む、無理です…そんな…」 「無理じゃない。俺が命令してるんだから」 有無を言わせない口調。怖いのに、逆らえない。
顔が真っ赤になってるのが自分でも分かりました。心臓は破裂しそうだし、指先が少し震えてる。 でも、拓也さんのじっと見つめる目に、促されるように、口を開きました。
「…ご、しゅじん、さま…?」 声が震えて、すごく小さくなっちゃいました。
「ふふ、いいね。可愛い声だ」 拓也さんは満足そうに笑って、私の顎にそっと触れてきました。 「もっと、はっきり言ってみて?」
もう、わけがわからなかった。恥ずかしいのに、もっと拓也さんを喜ばせたいって気持ちが湧いてきて。 「…ご主人様っ」 さっきよりは、少しだけ大きな声で言えました。
「よくできました」 拓也さんはそう言って、今度は私の頬を撫でて。 「じゃあ次は…今日の服装、自分で説明してみてくれる? 下着の色も一緒に」
ひっ…!と息を呑みました。し、下着の色…!? なんでそんなこと…!? パニックになりそうだったけど、拓也さんの「命令だよ?」って静かな声に、思考が止まる感じ。
「…えっと…白の、ブラウスに…ネイビーの、フレアスカート、です…」 「うん、それで?」 促されて、顔から火が出そうになりながら続けました。 「し、下着は…上下、ピンクで…レース、ついてます…」
言い終わった瞬間、ぶわっと涙が滲んできました。なんでこんな恥ずかしいこと言ってるんだろう…でも、体の奥の方が、なんか、じわじわと熱くなってきてるのも感じてて…。んっ…って変な声が出そうになるのを必死で堪えました。
拓也さんは、そんな私を見て、すごく楽しそうでした。 「へえ、ピンクなんだ。似合いそうだね」 って言いながら、私の耳元に顔を近づけてきて。
「じゃあさ、俺のために…今、どんな気持ちか、正直に言ってみて?」 囁くような声が、直接脳に響くみたいで…もう、ダメだった。
「…はずかし、いです…でも…なんか、ドキドキして…っ、はぁ…」 息が上がって、言葉が途切れ途切れになる。 恥ずかしいのに、興奮してる自分がいるのが、はっきり分かって。 下腹部のあたりが、きゅーって熱くなる感じがして…。
「もっと、恥ずかしいこと、されたい…?」 拓也さんの指が、私の首筋をそっとなぞって、びくぅって体が跳ねました。 「んっ…ぁ…」
その時、ふと時計が目に入って、もう終電近い時間だって気づいたんです。 ハッとして、「あ、あの、そろそろ…」って言ったら、拓也さんは少し残念そうな顔をしたけど、「そっか。引き止めちゃってごめんね」って、いつもの優しい先輩の顔に戻ってました。
帰りのタクシーの中、ずっとドキドキが止まらなくて。自分が経験したことが現実だったのか、よく分からなくて。
あれから、拓也さんとは会社で普通に挨拶するだけです。あの夜のことは、まるで無かったみたいに。 でも、私の中では、何かが確実に変わってしまった気がします。
あの時の、恥ずかしさと、ちょっとした興奮と、背徳感…。 思い出すだけで、顔が熱くなって、体が疼くんです。
拓也さんは、私のことどう思ってるんだろう。 ただの遊びだったのかな。それとも…。
また、あの夜みたいに、「命令」されたいって思ってる自分がいるんです。 これって、おかしいですよね…?
誰かに吐き出したくて、でも友達には絶対言えなくて、ここに書きました。 変な話だって分かってます。でも、もし同じような経験した人がいたら、どうしたらいいか教えてほしいです。
長々とごめんなさい。読んでくれてありがとうございました。